書評記事

「転職の思考法」とは「入社前から入社後の転職を考える事」その3

投稿日:2019年8月29日 更新日:

前回に引き続き「転職の思考法」のレビューです。

今回は『ほとんどの人に、「やりたいこと」なんて必要ない』と『自分に「ラベル」を貼り、コモディティから脱出せよ』を取り上げます。

どちらも「フワフワ流れて行ってしまうエネルギーを一か所に集中させれば凡人でも価値のある人間になれる」、という主張が書かれています。

「転職の思考法」のレビュー、完結編です。

 

こんな方におすすめ

 

  • 他社でやっていくだけの価値が自分にはないと思っている
  • やりがいとお金を両立させたい
  • 自分で自分のキャリアをデザインしたい

 

 5.0

 

このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む  転職の思考法

 

You tubeのとあるサイトで知った本でしたが、読んでみたら面白かったので転職を考えている人、

今の会社に不満はない人、そして当方の様に投資家の方も試しに読んでみてください。

 

 

次々とステップアップしていく
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著者・出版

著者

北野唯我(きたのゆいが)

就職氷河期に博報堂へ入社し、経営企画局、経理財務局で勤務。その後、ボストンコンサルティンググループを経て、2016年、ハイクラス層を対象にした人材ポータルサイトを運営するワンキャリアに参画、サイトの編集長としてコラム執筆や対談、企業現場の取材を行う。

 

出版

ダイヤモンド社

 

概要

内容をひと言で言ってしまうと

今自分がいる業界が衰退してしまう前に「技術資産」と「人的資産」を蓄え、「生産性の高い業界」に転職しようです。

とりわけ日本人は「転職することは悪」という丁稚奉公の考え方から抜けきれておらず、生涯その会社に人生を捧ぐことを良しとします。

ですが時代は変わりこれからは自分で自分のキャリアを設計する事が大事になりました。

 

それでも多くの人が転職に二の足を踏むのは、他人が用意したレールの上を歩くことに慣れきってしまい、自分で意思決定したことでそれまで所有していたものを捨てるのが怖いからです。

この本はそんな日本人の為に「どうすれば転職を有利に運べるか?」知識でも情報でもなくその判断基準となる「思考法」を物語形式で指南しています。

座右の名著にしたい転職の思考法の完結編

いつもマーケットバリューを磨き、新しい分野へ挑戦する事

ほとんどの人に、「やりたいこと」なんて必要ない

99%の人はbeing型人間

当方は「自由に気楽に」すごしたいのです。

「人間には2パターンいる。そして君のような人間には、心から楽しめることなんて必要ないと言っているんだ。むしろ必要なのは、心から楽しめる『状態』なんだ」        p214より

ヤル気を出す方法は人によって違いますが、大きく分けて2パターンあります。

 

to do型(コト)・・・自分はこれをやるんだと目標を立てて物事を考えるタイプ。スポーツ選手や起業家、ミュージシャンなど

being型(状態)・・・どんな人でありたいか、どんな状態でありたいかを重視するタイプ。多くの一般人はこのタイプ

 

巷にあふれている成功哲学は to do型の人が書いたのでbeing型の人が読むと参考にならない。

being型の人が上手くヤル気を出すためには「自分の状態」と「環境の状態」を意識することが大事。

自分の状態・・・自分のマーケットバリューの事。そして自分に嘘をついていない状態の事。

環境の状態・・・周囲からの要求の事。競合とのコンペやクライアントへのプレゼンはいい緊張だが、上司からの評価や社内の噂話を気にしているのは悪い緊張。良い緊張が3つ未満ならより難しい仕事ややったことのない仕事に挑戦する必要がある。悪い緊張が10個以上ある時は職場を変える必要がある。

 

 

そもそも自分の実力が低かったら仕事を楽しめません。それに自分で要らないと思っている物を営業で売ったり、生活の為にやむなく働いている状態は自分に嘘をついているので、徐々に心をむしばんでいきます。だからそれも仕事を楽しめませんよね。

また上司からの評価や社内の噂話を気にしながら仕事するのも悪影響です。逆に社内がほんわかしすぎていても自分のマーケットバリューは上がらないので「緩和」ばかりの職場も手放しでは評価できませんね。「緊張と緩和」のバランスをとることが大事です。

 

じゃあどうすればいいか?

「心からやりたいこと」はなくても「小さなやりたいこと」はあるのでそれを仕事に近づけていくといいのです。

見つけ方は

・他人からは上手だと言われるが「自分ではピンとこないもの」から探す

・普段の仕事の中で「まったくストレスを感じないこと」から探す

例えば「文章を書くのが上手い」、「手先が器用」、「歌を歌うのが上手い」、「走るのが速い」、「計算が速い」、「運転が上手」、「人と話すのが得意」、「黙々と作業をするのが得意」など。要は頑張らなくても自然体でできることから仕事を選ぶと言う事ですね。

 

投資家として見ると・・・

自分のマーケットバリュー・・・銘柄選び、売買のタイミングの向上

自分に嘘をつかない・・・ 早期退職に向けて行動する

環境・・・株価の乱高下や評論家の言葉に惑わされず、四季報やIRから裏付けをとって投資する

当方の場合パソコンに向かって「黙々と作業をしている」状態はまったくストレスにならないので、やる気を維持するための上記の3条件を満たせます。1日中誰とも話さなくても平気なので^^。

株式投資とブロガー、当方にとって最高の職業です

 

 

自分に「ラベル」を貼り、コモディティから脱出せよ

これからは一般人も芸能人並みの個性が必要だからそれを助ける意味で貼るラベル

当方の場合は「江戸の気風を持ったブロガー型の投資家」です。

「これからの時代にどんな奴が強いかわかるか?それは個人として『ラベル』を持っている奴だ。『ラベル』とは、自分だけのキャッチコピーのようなものだ。組織が、個人を守ってくれる時代は終わった。いつ会社から放り出されるかわからない。そのときにひとつでもいいから個人としての『ラベル』を持っていないと、君は完全なコモディティになる」     p228より 

 

コモディティとは「その他大勢の事」。これまでの日本は周囲と同じ状態であることを良しとしてきましたが、そのやり方が行き詰った今、個人としての軸をしっかり持った人物が重要視されるようになりました。その自分軸の事を「ラベル」と呼んでいます。

ラベルを持つことのメリットは以下の通りです。

・マーケットバリューが理論的な判断軸とするなら、ラベルは感情面で好きなものを判断するための軸

・ラベルが強固になる仕事を選べるようになる

・好きな事なので努力が苦にならない。そもそも努力と思っていない

ラベルはダサくても良し、何枚つけても良し、嘘八百でも良し、理想や憧れでも良し。しっかり自分を定義づけてやるべきこと、仕事を選ぶ基準を明確にすることが大切。

 

そして人間は忘れっぽいので自分を定義づけ、いつも目標を確認することも狙いにあるのではないでしょうか。

自分を定義づけると仕事を断る場面も出てくると思いますが、その時マーケットバリューが高い人なら周囲の人も納得してくれるでしょう。

反対に、マーケットバリューが低い人だと周囲からのひんしゅくを買います。

だから「マーケットバリュー」という土台の上に「ラベル」という判断軸を乗せることが大事だと感じました。

 

投資家として見ると

投資を始めたころは自分に合っている投資法がわからず当時流行していた「デイトレ」をやっていました。

しかし、その手法が自分に合っておらず投資資金30万円の影響もあり、1万円も稼げませんでした。ひどい時は差金決済になり株価が下がるところを眺める事しかできず、結局1日で10万円損したこともあります。

そんな経験をしたのも自分に「ラベル」を貼れていなかったからですね。どんな手法で勝負するか定義づけができれいれば、もっと早くから結果を出せていたと思います。

現在は「ファンダメンタル長期投資の雄」と「江戸の気風を持ったブロガー型の投資家」を”ラベル”にしています。

これでわずかながら利益が出せているのでラベルの効果はあったと言えます。

 

何もしなければ会社は従業員の意思を奪っていきます。自分で自分のキャリアをデザインできるようにまずは小さな一歩、ラベル貼りからスタートしましょう。

 

まとめ

99%の人にはやりたいことがない。でもそれが普通だから気にする必要もない。

「小さなやりたいこと」を仕事に近づけていくと良い。

自分に”ラベル”を貼り、判断軸をしっかり持つようにする。

その3のまとめは以上です。

 

現在日本の労働者は「就社」になっていますが、本当の意味で「就職」するならこれぐらいの意識が必要なのだとも感じました。

当方の場合は、本業より副業の株式投資とブログの方がマーケットバリューを高める余地が十分残っていますのでそちらに力を入れてきます。

 

この本には参考になる箇所がまだまだたくさんありますので、興味のある方はぜひ買って読んでみてください。

ありがとうございました。

 

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shige

名前・・・shige 年齢・・・アラフォー 職業・・・自動車部品加工の町工場勤務 居住・・・愛知県 最終学歴・・・音楽の専門学校中退 目標・・・10年以内に東海道を一息で歩くこと 経歴 もともとはギタリストになりたくて専門学校へ通うが挫折。その後アルバイトと無職の期間を繰り返し35歳にして現在の会社の正社員となる。株式投資自体は20代の半ばにホリエモンの一連の行動で興味を持ち、デイトレを1年やったことが始まり。しかし100万円損をして10年ほど株式投資から遠ざかる。 現在はファンダメンタルズ長期投資にスタイルを変更してポートフォリオ全体でわずかながらプラスの成績を継続中。

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