書評記事

「転職の思考法」とは「入社前から入社後の転職を考える事」その2

投稿日:2019年8月25日 更新日:

前回に引き続き「転職の思考法」のレビューです。

今回は「エージェント」と「財務諸表だけではわからない」を取り上げます。自分の価値を高めたら次は相手企業や周囲の人たちとの関りになりますから、その点で参考になりそうなポイントを列挙します。他の方のレビューとは違うかもしれませんが、株式投資家の視点が入っていますからそれを考慮していただければ幸いです。

 

こんな方におすすめ

 

  • 他社でやっていくだけの価値が自分にはないと思っている
  • やりがいとお金を両立させたい
  • 自分で自分のキャリアをデザインしたい

 

 5.0

 

このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む  転職の思考法

 

You tubeのとあるサイトで知った本でしたが、読んでみたら面白かったので転職を考えている人、

今の会社に不満はない人、そして当方の様に投資家の方も試しに読んでみてください。

 

 

次々とステップアップしていく
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著者・出版

著者

北野唯我(きたのゆいが)

就職氷河期に博報堂へ入社し、経営企画局、経理財務局で勤務。その後、ボストンコンサルティンググループを経て、2016年、ハイクラス層を対象にした人材ポータルサイトを運営するワンキャリアに参画、サイトの編集長としてコラム執筆や対談、企業現場の取材を行う。

 

出版

ダイヤモンド社

 

概要

内容をひと言で言ってしまうと

今自分がいる業界が衰退してしまう前に「技術資産」と「人的資産」を蓄え、「生産性の高い業界」に転職しようです。

とりわけ日本人は「転職することは悪」という丁稚奉公の考え方から抜けきれておらず、生涯その会社に人生を捧ぐことを良しとします。

ですが時代は変わりこれからは自分で自分のキャリアを設計する事が大事になりました。

 

それでも多くの人が転職に二の足を踏むのは、他人が用意したレールの上を歩くことに慣れきってしまい、自分で意思決定したことでそれまで所有していたものを捨てるのが怖いからです。

この本はそんな日本人の為に「どうすれば転職を有利に運べるか?」知識でも情報でもなくその判断基準となる「思考法」を物語形式で指南しています。

 

 

転職の思考法 その2

良いエージェントとは?

就活側の気持ちになれるか?

企業側と密着しているエージェントは避ける

なぜ、企業は高いフィーを払ってまでエージェントを使うのか?なぜ、エージェントはその会社を強く薦めるのか?を考えること(離職率が異常に高い、採用基準が低くエージェントにとって優良物件なだけ、社員が知人を呼び込む形での採用ができていないなどの可能性がある)  p129より

 

なぜこの部分を抜粋したのかというと、就活する側はその道の素人です。しかし企業やエージェントはプロです。だからエージェントとは就活側の味方のはずなんです。それなのに企業側有利に話を進めるエージェントは眉唾もので、要注意と思ったからです。

 

そして本の中では良いエージェントの5つの条件を紹介しています。

 

良いエージェントの5つの条件

・面接の良かった点、悪かった点を教えてくれる

・その案件が自分のキャリアにとってどう良いのか教えてくれる

・「他の良い案件はないですか?」という質問に粘り強く付き合ってくれる

・社長や役員、人事担当者との強いパイプがあり、彼らとの面接を自由にセットできる

・企業に回答期限の延長や年収の交渉をしてくれる

面接の良かった点ばかり伝えると何かの商品のCMの様に胡散臭くなりますし、悪かった点ばかり伝えると就活する側としては自信喪失になります。

また、就活する側としては案件そのもののメリットより「自分にとってどうメリットがあるのか?」を知りたいですよね。それを無視してごり押ししてくるエージェントは紹介料目的なのでスルーした方が無難です。

エージェントは日本語に訳すと「代理人」です

なので良いエージェントとは

「ユーザービリティに優れている」=「本人と同じテンションで相談に乗れる事」なんです。

 

最近はグーグルも各ブログを評価する時そのブログのユーザービリティ(使いやすさ)を重視してますよね。その考え方がいよいよ一般社会にも適用されてきたのだと思います。

就職は人生を大きく変える出来事の1つ。急いで就職して失敗するぐらいなら、アルバイトと副業で生計を立てながら働いた方がマシです。やりがいはともかくお金を稼ぐことだけに限定すればネットがあればできますから、エージェントと企業を見る目は厳しくしましょう。

 

 

投資家としては

「社長や役員、人事担当者との強いパイプがあり、彼らとの面接を自由にセットできる」に注目します。

当方が保有しているアイアールジャパンホールディングスはM&A防衛のコンサルティング会社なので「対話」が重要です。

買収されないように議決権を集めたり、資金調達をアドバイスして新規事業に使わせたりする防衛策もありますが、対話による平和的解決ができればそれに越したことはありません。そのためにはアクティビスト(物言う株主)とのコネクションが大事になります。

しかし、日本で海外のアクティビストとコネクションがある企業は少ないですから、必然的にアイアールジャパンに声がかかります。

これからの景況を考えると企業買収は増えてくるはずですから、アイアールジャパンの仕事量も増えるのではないかと当方は予想しています。

この会社の株主でいられることを幸せに思います。

 

やはり無敵!アイアールジャパンが2020年第1四半期決算発表。

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財務諸表だけではわからない

見えない部分を意識する

無形固定資産がどれだけあるか?

最近は財務情報が必ずしも役に立たなくなってきた。具体的に言えば、最近のビジネスでは、経営上一番重要な資産がBS(バランスシート)に計上されないケースも多い。たとえば、フェイスブック。あの会社の強みのひとつは、全世界に広がる個人情報と、その膨大なコンテンツータだ。だが、そのデータは、BSに表れない。誰も明確な値付けができないからな」    p124より

 

株式投資で言えば、これは利益を生み出す土壌となる「のれん代」に近いと思います。

のれん代とは?

①人脈・・・従業員、取引先、株主、銀行、株主

②ブランド

③技術力

④企業が持っている情報

⑤潜在顧客数

などです

いわゆる無形固定資産の事ですが、当方は他にも、「会社の立地、社長の自信、社員・従業員の覇気」などものれん代になると考えています。なぜなら

いずれも利益を生み出す為の「ベース・土壌」に当たるからです。こういったものはBS上には表れにくく、

これらを確認する手段は

・ネット上の口コミを確認する

とよいのだそうです。ネット上の口コミは基本的にネガティブなものが多いですが、信ぴょう性を確保するために他社の口コミも確認すればひとまずの参考になるとの事。

 

 

他にも自分の足を使って直接確認するという手段もあると思います。例えば当方は今年、アイアールジャパンの株主総会に出席した事にとても意味を見出しています。

例えば

株主総会に出てわかる事

総会の所要時間・・・短ければ経営にスピード感がある会社

お土産の有無・・・無駄なことにお金を使わないか?配当を重視しているか?

質問に答える人・・・相手の話を瞬時に理解し返答できる賢さがあるか?株主を大切にしているか?

会場の場所・・・見栄を張るかどうか?見栄を張ると経営判断を怠る可能性あり。

他の株主の様子・・・質問の内容が具体的なら勉強熱心と分かる。ネットの書き込みも信用できる。

ということが判断できました。

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転職活動の際、マーケットバリューの「人的資産」が豊富な人は有利ですね。人脈が豊富なら相手企業の情報は入ってきやすいでしょうから。

本の中には相手企業の役員クラスと直接面談する機会を設定してもらうのもアリと書いていました。当方はそこまでして転職したいとは思いませんけど、

興味がある方は本を買って読んでみてください。

まとめ

エージェント選びは就活側と同じテンションで相談に乗ってくれるかどうかで判断する

企業情報はネットで口コミを検索する

自分の足を使って情報を得る

要は「受け身ではなく積極的に活動せよ」と言う事ですね。力のあるサッカー選手はエージェントを通して自分を売り込み、練習に参加したり、そのチームの役員と会食して移籍するか決断するらしいので、この本の内容がまんま当てはまりますね。

当方にはできそうにもありませんが、銘柄選びの時に参考になりそうな考え方がいくつもあったのでそれらを実行することに力を注ぎます。

みなさんも是非参考にしてみてください。「その3」に続きます。

ありがとうございました。

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shige

名前・・・shige 年齢・・・アラフォー 職業・・・自動車部品加工の町工場勤務 居住・・・愛知県 最終学歴・・・音楽の専門学校中退 目標・・・10年以内に東海道を一息で歩くこと 経歴 もともとはギタリストになりたくて専門学校へ通うが挫折。その後アルバイトと無職の期間を繰り返し35歳にして現在の会社の正社員となる。株式投資自体は20代の半ばにホリエモンの一連の行動で興味を持ち、デイトレを1年やったことが始まり。しかし100万円損をして10年ほど株式投資から遠ざかる。 現在はファンダメンタルズ長期投資にスタイルを変更してポートフォリオ全体でわずかながらプラスの成績を継続中。

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